Premiere Proが2024年10月14日にバージョン25.0にアップデートされました。
アップデートに伴い「クロップ」の仕様が一部変更されていたのでそのメモになります。
検証環境:Windows10/Premiere Pro 25.0
エフェクトコントロールパネルに標準搭載
これまで【エフェクト】の【クロップ】を適用させる必要がありましたが、バージョン25.0から【エフェクトコントロールパネル】の【モーション】の中に標準搭載されるようになりました。
なぜか下幅だけ「クロップ」で他は「切り抜き」と表記されていますが、使い方は【エフェクト】の【クロップ】と同じでそれぞれの辺の切り取りたい値%を入力します。
数値入力ではなく、【プログラムモニター】で直接操作する場合はモードを切り替える必要があります。
【プログラムモニター】の左下にある【直接操作を選択】から【クロップ】を選択します。
バウンディングボックスが表示され、それぞれの辺をドラッグ&ドロップするとプログラムモニター上で直接クロップ操作ができるようになります。
ボタンにカーソルを合わせると【直接操作を切り替える】と表示されるので、クリックで【変形】と【クロップ】が切り替わりそうですが、そうではなく直接操作が有効か無効かが切り替わります。
【クロップ】を選択した状態でエフェクトコントロールパネルの【モーション】をクリックすると強制的に【クロップ】操作は解除されます。
【エフェクトコントロールパネル】内のクロップのパラメーターを選択してもクロップの直接操作に切り替わりません。
テキストやシェイプの場合
テキストやシェイプレイヤーにも同様に【エフェクトコントロールパネル】の【モーション】の中に標準搭載されています。
しかし、【直接操作を選択】のプルダウンに【クロップ】は存在せず、直接操作することはできないようです。
エフェクトのクロップ
これまで通り【エフェクト】の【クロップ】も残っています。
標準搭載された方には【ズーム】と【エッジをぼかす】項目がないので、これらの機能を使う場合は【エフェクト】から適用する必要があります。
過去バージョンのプロジェクトを開いた場合は、エフェクトのクロップが適用された状態になっています。
まとめ
操作性も快適とは言い難く、完全に機能が移ったわけでないのでまだ発展途上といった印象を受けました。
アップデートでの改善を期待。